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2009年11月18日水曜日

優柔不断である権利



軽率な入門的読み物かと思ったら、すばらしい切れ味のケインズ理論探求の書であった。
生きるケインズである。
最後に著者は、あくなきケインズ理論探求、クレプス、グル&ぺッセンドルファー、ギルボア&シュマイドラー、エプスタイン&シュナイダーなどの研究の渉猟の果てに、グッバイ・ケインズと記しているが、理論が死んだからでなく、きらきらした著者の若さに対するグッバイであるとともに、本当にケインズとその理論がすき故の言葉なのだ。
楽しみな人と邂逅した。

2009年11月15日日曜日

忠誠心フィルター

"使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)" (小島 寛之)

幸福、平等、公正、自由、安定を数学を使って論じる

1 数学の持つ非情緒性という性格は、むしろ、人の情動のようなものを適度に遮蔽して、冷静な思考を促すことを可能にする。

2 形式論理のうえでは誤りがない。

3 「少なくとも理想状態では成立するような例」を与えることができる。

そういう本なので、途中で、長いものではないものの、数式を使って説明しているところは、細切れ時間を利用して読んでいる私のようなものには、すとらぐるかネグることになってしまったが、終章とあとがきで大爆発。

タイトルから受ける印象とは全く異なる重い内容になっています。

2009年11月7日土曜日

借りた、読んだ、返した。

"クルーグマンの視座―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集" (ポール R. クルーグマン)

表紙の顔って、バーナンキに見える。




貸出期限に間に合わず、最後の3章は、パラ見に終わってしまった。解説は、高橋洋一。最近露出オッケーになったよう。



飯田泰之の「経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える」似たテイスト。 結構すき。