軽率な入門的読み物かと思ったら、すばらしい切れ味のケインズ理論探求の書であった。
生きるケインズである。
最後に著者は、あくなきケインズ理論探求、クレプス、グル&ぺッセンドルファー、ギルボア&シュマイドラー、エプスタイン&シュナイダーなどの研究の渉猟の果てに、グッバイ・ケインズと記しているが、理論が死んだからでなく、きらきらした著者の若さに対するグッバイであるとともに、本当にケインズとその理論がすき故の言葉なのだ。
楽しみな人と邂逅した。
備忘録みたいなもの。 すきな本と映画、テレビ、音楽、勉強について。 Apple Mac 他のパソコンについて。 図書館、美術館について。 建築について。
"使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)" (小島 寛之)
幸福、平等、公正、自由、安定を数学を使って論じる
1 数学の持つ非情緒性という性格は、むしろ、人の情動のようなものを適度に遮蔽して、冷静な思考を促すことを可能にする。
2 形式論理のうえでは誤りがない。
3 「少なくとも理想状態では成立するような例」を与えることができる。
そういう本なので、途中で、長いものではないものの、数式を使って説明しているところは、細切れ時間を利用して読んでいる私のようなものには、すとらぐるかネグることになってしまったが、終章とあとがきで大爆発。
タイトルから受ける印象とは全く異なる重い内容になっています。
"クルーグマンの視座―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集" (ポール R. クルーグマン)
表紙の顔って、バーナンキに見える。