2009年12月31日木曜日
2009年12月26日土曜日
狭い日本は日本人を養えた
「すぐさま戦線を縮小して食糧生産を行うのが、日本の消費水準を維持する、すなわち日本の人口を養う道だった。」
「戦争経済体制は、戦争のためと考えても全く機能していなかった。」
「井上の緊縮政策は、全くナンセンスだった」
「資本主義のルールを壊した人間がもう一人いる。後に首相となる近衛文麿」
「世界大恐慌の一環としての日本の昭和恐慌は軽微に終わっていた。」
「1933年が、そのまま延長されても、現在の日本と、それほど変わらない日本になっていたのではないか。戦争をしなければならない危機的状況などはなかった。」
2009年12月24日木曜日
ここらへんの本は整理しようかな。
"就職―採用試験の舞台裏 (1978年) (日経新書)" (松浦 敬紀)
"学歴主義は崩壊したか―実態調査にみる人材管理 (1980年) (日経新書)" (岩内 亮一)
"日本の政治エリート―近代化の数量分析 (中公新書 429)" (高根 正昭)"
2009年12月20日日曜日
Depression and Poverty
解決できる能力、余裕がありながら、みすみす悪い方に舵をとってしまっている。
世界に対する見方にジェフリー・サックスと立ち位置は同じものを感じる。
ちょっとした持てるものの吝嗇がつもりつもって自らのよって立つ大地を浸食していく緩慢な破綻を避けるには、転機が必要。
80年代のような軽やかな楽観への転機が。
2009年11月18日水曜日
優柔不断である権利
2009年11月15日日曜日
忠誠心フィルター
"使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)" (小島 寛之)
幸福、平等、公正、自由、安定を数学を使って論じる
1 数学の持つ非情緒性という性格は、むしろ、人の情動のようなものを適度に遮蔽して、冷静な思考を促すことを可能にする。
2 形式論理のうえでは誤りがない。
3 「少なくとも理想状態では成立するような例」を与えることができる。
そういう本なので、途中で、長いものではないものの、数式を使って説明しているところは、細切れ時間を利用して読んでいる私のようなものには、すとらぐるかネグることになってしまったが、終章とあとがきで大爆発。
タイトルから受ける印象とは全く異なる重い内容になっています。
2009年11月7日土曜日
借りた、読んだ、返した。
"クルーグマンの視座―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集" (ポール R. クルーグマン)
表紙の顔って、バーナンキに見える。
2009年10月28日水曜日
コールドリーディング、ラポール、ストックスピール
"ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)" (飯田 泰之)
明らかに誤りである主張を見抜く
根拠が不足している議論を「怪しい」と感じる
ための簡便な手法
5つのチェックポイント
- 単純なデータ観察で否定されないか
- 定義の誤解・失敗はないか
- 無内容または反証不可能な言説
- 比喩と例話に支えられた主張
- 難解な理論の不安定な結論
2009年10月24日土曜日
草食系アニマルスピリット
"アニマルスピリット" (ジョージ・A・アカロフ, ロバート・シラー)
ケインズのアニマルスピリットと違うなあと感じながら読み進めていたら、訳者あとがきで同じことがかかれていた。
「本書のアニマルスピリットは、(途中略)荒々しく行動的なアニマルだけでなく、(途中略)行動しない臆病な弱々しいアニマルも含む、合理的でないものすべてを指す。」
やはり、この本では血気ではないよなと納得。
山形浩生の訳者あとがきを読み、そこで白眉とたたえられた第7章とそのおまけ(付記)は、確かに必読。
また、第7章のカナダの状況と題されたパラグラフ。あまり取り上げられることのない事例なので、参考になる。
なぜか私の読む経済関係の本の議論では、日本銀行の行動に対して批判的なものが多い。それが意見の多数を占めているのならばわかるが、それらの書ではどうもそうではないと著者たちは言っている(少なくても、日本のなかでは。)のに、なぜそうなっているのだろう。
一般向けの書物を権力側が記すことはあまりないということなのだろうか。
権力外の人は、その意見の正当性を広く世間に知らしめないと勝負にならないので、自然パブリシティに力を注ぐのであろうか。しかも失敗しても無くすものは現に権力にいる人と比較して少ないであろうから、自然筆致も勢いのいいものになって面白く、人口に膾炙することになる。
でも社会システム上中枢にいる人の慣性は協力でなかなか変わっていかないということか。
2009年10月22日木曜日
2009年10月18日日曜日
マンキュー10
思い出した。
「マンキュー入門経済学」
第1部 イントロダクションに経済学の十大原理が記載されている。
人々はどのように意志決定するか
人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している
あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
合理的な人々は限界的(marginal)な部分で考える
人々はさまざまなインセンティブ(誘因)に反応する
人々はどのように影響しあうのか
交易(取引)はすべての人々をより豊かにする
通常、市場は経済活動を組織する良策である
政府は市場のもたらす成果を改善できることもある
経済は全体としてどのように動いているか
一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している
政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する
社会は、インフレ率と失業率の短期的トレードオフに直面している
2009年10月13日火曜日
昭和恐慌、平成恐慌?
"経済失政はなぜ繰り返すのか―メディアが伝えた昭和恐慌" (中村 宗悦)
小泉時代に書かれているため、若干古くささは残る。
しかし、著者の指摘する精神主義の残滓は未だに残っており、特に日銀の対応は変わっていない。
2009年10月12日月曜日
経済学思考の基本ルール10
"経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える" (飯田 泰之)
●経済学思考の基本ルール10
1. 論理的に語らなければならない
2. データに裏付けられた論理で語らなければならない
3. 人はインセンティブに従って行動する
4. 個人がアクセスできるフリーランチはない
5. 市場均衡は非常によい性質を持っている
6. 価格の調整は緩慢にしか行われない
7. 経済状態は自己決定的な性質を持つ
8. グロスだけでなくネットで考える
9. 名目変数と実質編集には区別が必要
10. 正しい「単純化・論理構成・データ確認」から導いた結論は常識に勝る
たしかマンキューにも基本ルールがあったような。いくつだったかな。
2009年10月10日土曜日
2009年10月3日土曜日
2009年7月11日土曜日
建築家と建築家と建築家志望
最近読書シリーズばかりです。
シュペーアからみて未来のそして遠い東洋の作家による自分の人生の素描。
自己の回想録では晦渋であったところの確認とその後の軌跡を知るには有益な物語。
2009年7月6日月曜日
ミュールあるいは秀吉
"銀河帝国の興亡 2 怒涛編 (創元推理文庫 604-2)" (アイザック・アシモフ)
この作品を書いた時にアシモフが日本の秀吉のことを知っていたとは思えない。
しかし、私が中学生の時初めて読んで思ったのは、ミュールの造形、これってまるで秀吉だということ。
低い出自から瞬く間に一代で日本の主となった人物。
その力は、ひとたらしと呼ばれる抜群の人心掌握術にあった。
普通の人間にあれほど他人の心のコントロールができるものだろうか。超能力 ?
そして、ミュールと重なる種としての生命力の弱さ。
一代で崩壊を運命づけられた王朝。
ファウンデーションシリーズの暗合としては、テルミナスと日本というのもあって、当時からとても親近感のあった作品。
振り返れば、高校の時の歴史好き、ひいては、世界史大得意時代のベースとなったものだったのかも。
大学進学にあたっても入試科目から志望校を絞り込んだことを思うと、ある意味私の人生は、この作品を読んだことによってとんでもなく大きな影響を受けたことになる。
2009年7月1日水曜日
知の産業革命のために、前進せよ !
2009年6月28日日曜日
凝縮された建築家住宅本
目次
こころが澄む。 中村好文/湘南の家 神奈川県鎌倉市
自然と対話する。 川口通正/穴居人 東京
夢のかたち。 岸 和郎/深谷の家 埼玉県深谷市
白いかげり。 坂本 昭/白翳の家 大阪府箕面市
身近に感じる自然。 竹原義二/箱作の家 大阪府阪南市
屋根の上で楽しむ。 手塚貴晴+手塚由比/屋根の家 神奈川県秦野市
気持ちのよい平屋。 横河 健/赤堤の家 東京都世田谷区
自然を崇める。 後藤哲夫/Asian Gate House 沖縄県島尻郡
爽やかな白い箱。 小川晋一/White Cube 広島県広島市
清楚なうつわ。 小泉誠/スミレアオイハウス 東京都三鷹市
反転する内と外。 椎名英三/光の森 群馬県前橋市
カフェで憩う。 内海智行/nooks 埼玉県新座市
床に親しむ。 大野正博/稔台の家 千葉県松戸市
やわらかい仕切り。 泉 幸甫/Apartment 鶉 東京都豊島区
空気をまとう。 三分一博志/エアー・ハウス 山口県萩市
森に住む。 堀部安嗣/軽井沢の家 長野県佐久郡
建築を楽しむ。 坂 茂/ガラスシャッターの家 東京
自然と戯れる。 末廣香織+末廣宣子/佐伯の住宅 大分県佐伯市
甦える民家。 矢吹昭良/八尾の家 大阪府八尾市
海を楽しむ。 梅林 克/BEACH HOUSE 千葉県富津市
箱に住む。 難波和彦/箱の家-71 東京都調布市
淡い光。 隈 研吾/PLASTIC HOUSE 東京都目黒区
聖なる場。 竹山 聖/安城のスタジオ 愛知県安城市
夢の箱。 安藤忠雄/4×4の家 神戸市垂水区
24人の建築家リスト
2009年6月27日土曜日
広がるエイティーズ
"「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)" (今野 浩)
1964年生まれの私が高校生の時には、たしかにトップクラスの出来る子は理系クラスを選択していた。
その遠因がスプートニクショックにあったとは。
そして今は、スプートニクショックの震源地ソ連すらない。
あのころの選択や過ごした時代を、大きな視野でパズルを組み合わせるように思い起こすと、戯画的でありながら、その一瞬一瞬の真剣さはなんともいじらしい。
2009年6月21日日曜日
岡崎高校コーラス部、モーツアルトのレクイエムを唄う。
2009年6月20日土曜日
帰蝶、あるいは
安土城趾は、昔見に行ったことがあります。
1回ということはない。
2回だったかな。3回かも。
最初に行った当時は石垣しかありませんでした。
信長時代には、安土山の麓まで迫っていた湖の水は、遥か遠くに後退していました。
それほど期待せずに読み始めたものの、安土城と明智光秀の反逆を結びつけたのは、建築の専門家ならでは着眼点。
本能寺もの、信長ものは多く読んだが、帰蝶が唆したというのも、ここまで直接的に書いているのを読むのは初めて。
内藤教授の復元案にはいろいろ異論も出ているようだが、吹き抜けの描写があるからこそ、この小説は映える。
光秀の行動が得心のいくものとして、迫って来た。
俺たちはチームだ By
"なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術" (小室 淑恵)
- 朝メール
- 夜メール
- 一週間記録シート
- 業務分析シート
- 課題発見シート
- 見直し面談
- チームビジョン
- カエル会議
- ドリームミーティング
- ムダトリ会議
- 引き継ぎマニュアル
- マルチ担当制
- ミニドミノ人事
- プラスα評価
- 全員メンター制
- ほめ9:だめ1
- アクションシート
- カンタンIT
- 全部議事録
- スキマ面談
- 在宅勤務システム
- スキマ備忘録
- ミニ締め切りルール
- 変化報告シート
- カエル! ジャパン
2009年6月19日金曜日
iPhoneOS3.0アップデート
2009年6月18日木曜日
パスワードをめぐる冒険
なにがばからしいって、設定したパスワードを思い出せないこと。
頻繁にパスワード設定を求められる時代、他人にはわかりづらく、忘れにくいようにその時は考え抜いて設定しているのに。
少し経つと、いつも忘れてる。
2009年6月16日火曜日
佐藤と川崎
カンブリア宮殿で川崎和男を見た。
MacPowerで連載を持っていて、名前は聞いたことがあったが、ここまでの人とは知らなかった。
デザイン系では、佐藤可士和の名前を覚えたところ。
公認会計士、建築家シリーズに続き、新たな分野です。
2009年6月14日日曜日
シュンペーターを読んだのはいつの頃だったか。
"いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ―有効需要とイノベーションの経済学" (吉川 洋)
シュンペーターというカタカナの連なりは、なにかしらかっこいい。
多分、この字面が、私に英雄的な響きを想起させるのだ。フルトヴェングラーと重なる。
「経済発展の理論」「資本主義・社会主義・民主主義」は、日本語訳ではあり、斜め読みだが、一応目を通した。
(ものの、詳細は、記憶の闇に包まれてしまっている。新結合とか、企業者などのメルクマール的な言葉は衒学的なツールとして刻まれているが。)
数学が不得手だったというのには、親近感を抱くなぁ(レベルが違うけど。)。
一方、ケインズは、「雇用・利子および貨幣の一般理論」を塩野谷、間宮と訳本2種そろえて持っているにもかかわらず、通読できていない。
(この題をすらすら口にすると、それでも快感を覚える。)
そして、つい彼らの名前が出てくる本は、手に取ってしまうのだよね。
フラット化しない世界
この手の本は、ワンフレーズとその並べ方が重要。取り出すと、こんな感じ。
CAGEの枠組み
Cultural(文化的な隔たり)
Administrative(制度的な隔たり)
Geographical(地理的な隔たり)
Economic(経済的な隔たり)
ADDING価値スコアカード
販売数量の向上(Adding Volume)
コストの削減(Decreasing Cost)
差別化(Differentiating)
業界の魅力の向上(Improving Industry Attractiveness)
リスクの標準化(Normalizing Risk)
知識(およびその他の経営資源)の創造と応用(Generating Knowledge)
AAA戦略
適応(Adaptation)
集約(Aggregation)
裁定(Arbitrage)
グローバル戦略の再検討:実践にとりかかるための5つのステップ
1.業績の評価
2.業界、競争力の分析
3.差異の分析:CAGEな隔たりの枠組み
4.戦略オプションの策定:AAA戦略
5.価値の評価:ADDING価値スコアカード
2009年6月13日土曜日
松の3乗
1980松田聖子病持続中
そして感心は、松任谷正隆、さらに、松本隆へと拡散している。
カルロス・クライバーを聴きにカナリア諸島へ。
クプファーの演出を見にベルリンへ。
文化的な嗜好に重なるところがある。
とても追随できないが、グーグル替わりに情報収集してくれていると考えればいいか。
それにしても、松田聖子に対する評価は、すさまじく高い。
「心象風景まで歌える」「詞の行間まで歌ってしまう」「並の歌手では出来ない語尾の処理」(P27)とこれ以上ないもの。
これほどの作詞家で、作者本人が書くのだから、間違いないのだろう。
ただ、赤いスイートピーの「タバコの匂いのシャツに そっと寄りそうから」は、紫煙嫌悪がいや増している私には、許容できないところだが。
2009年5月30日土曜日
999.9のアイウェアとヒトラーの経済政策
2009年3月15日日曜日
2009年3月6日金曜日
2009年2月22日日曜日
2009年2月21日土曜日
MacBoxSetお買い上げ
iPhoto 09 の新しい機能、人々機能や撮影地機能が気になっていましたが、ついにMacBoxSetをアマゾンで購入、まず、レパードをメインマシンの Mac mini にインストールしました。
内蔵ディスクではなく、今までバックアップに使っていたUSBの外付けハードディスクをintelMacの起動用に初期化してのチャレンジです。
私の Mac mini の内蔵ディスクは80GB、外付けディスクは300GBと150GBの2つを使用していまして、80GBを主としてOSとアプリで使い、150GBを書類、音楽、写真、ビデオで使い、それらを300GBにバックアップしていました。
なにかと不安なので、従来のタイガー環境を残したままにしておくため、300GBのバックアップ用の外付けディスクを起動ディスクにしたというわけです。
時間はかかりましたが、順調に移行できました。移行アシスタントが威力を発揮して、環境の引きつぎはパーフェクトでした。
今回は、2つのディスクに散在していたデータを1つのディスクにまとめることができたためか、タイガー時代よりも動きがスムーズです。
すばらしい。あのMSオフィス2008でさえ、動きがよくなったような気がします。
2009年2月11日水曜日
2009年2月8日日曜日
45歳、読書の和
最近集中的に読んでいるのが、高橋洋一もの。
"この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)" (高橋洋一)
2009年1月3日土曜日
「経済人」の終わり
ドラッカーの「「経済人」の終わり」を読み始めています。
"ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり (ドラッカー名著集)" (P・F・ドラッカー)