"「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)" (今野 浩)
1964年生まれの私が高校生の時には、たしかにトップクラスの出来る子は理系クラスを選択していた。
その遠因がスプートニクショックにあったとは。
そして今は、スプートニクショックの震源地ソ連すらない。
題名から妙なよいしょ本かと思いきや、的確な社会経済分析をベースとしたいたって真面目な内容の本。
あのころの選択や過ごした時代を、大きな視野でパズルを組み合わせるように思い起こすと、戯画的でありながら、その一瞬一瞬の真剣さはなんともいじらしい。