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2008年8月8日金曜日

ここのところの読書

"イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)" (クレイトン・クリステンセン, 玉田 俊平太, 伊豆原 弓)

今週はこの本を読んでいます。ハードディスク業界のことばかりかと思ったら、多様な業界のことが事例として触れられています。

技術革新には持続的イノベーションと破壊的イノベーションがあり、優良企業がなぜ持続的イノベーションには成功できても破壊的イノベーションには失敗するのかについて考察し、どうしたら成功できるかを考察しています。

アップルのPDA、ニュートンの話も出てきました。けっして驕りや無能が原因ではなく、顧客が求めるものを提供することを最も重視する人材とプロセスを備えた企業であるからこそ、業界で優位に立っているからこそ、顧客がその使い方さえ分からない技術に関しては自社の資源を投入することができないジレンマ。投入できても結果的には違った方向にリソースを注いでいて、正しい市場が発見された時には方向転換できる忍耐も資源も残されていないということになってしまっている。

逆説の切れ味が心地よい。