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2008年8月30日土曜日

組織と個人の懸隔

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またちょっと組織と個人について。特にその競争力について。

インターネット前には圧倒的に 組織が競争力を有していた。

しかし、今や個人と組織に情報にアクセスする能力の差はなくなっている。

むしろ、意思決定する際の手順が複雑化する傾向にある組織より、俊敏に決定できる個人の方が新しい情報技術の活用には優位性がある。

個人では、無料のグーグルのサービスなどをためらいなく利用できるが、組織の場合は、たとえ情報流出に関する懸念を別にしても、個人ほどは効果的には活用できない。特に伝統的な組織の場合は顕著である。

それらは国、地方公共団体、規制産業の企業といったところである。

組織の中は決して金太郎あめではない。特に情報リテラシーに関しては、意思決定の権限を有する幹部ほど過去の情報処理のやり方を踏襲する傾向がある。

まず、情報革命の目に見える形であるパーソナルコンピュータがほとんど玩具と変わらない登場の仕方をしたことが彼らの脳裏に強く刻まれており、今日の情報革命を今でも真剣な検討の対象としていないのである。

彼らの世界は昔ながらの紙に書かれた文章と固定資産の世界である。そして組織の情報リテラシーのレベルはその低いレベルに合わせたものとならざるを得ない。

その動きは、あまりにスローモーである。それが存続しているのは、社会的に大きすぎて潰せないからにすきない。

しかし、すべての個人が優位かというとそうではない。最強の個人とその個人間の同盟のみが優位を獲得できるのである。